https://www.amazon.co.jp/楽園のカンヴァス-新潮文庫-原田-マハ/dp/
美術には全く造詣のない私ですが、知人に勧められて読んでみました。
ほー びっくりです。
最初は美術館に勤める頑張るシングルマザーと反抗期の娘の話かなぁとちょっとテンションが下がっていたのですが、読み進むうちに…n、n、n?!とんでもない!!
シングルマザーは、実はとってもカッコいい、凄い人だったんです!!!!!
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム ブラウンとともにスイスのコンラート バイヤーの大邸宅に招待された研究者 早川織絵。2人はアンリ ルソーの名作「夢」の真贋を鑑定することになります。
その手がかりとなる古い本には、1900年になったばかりのパリでの貧しいルソーの生活や巨匠ピカソとのつながりなどが、当時の景色を映し出すかの様に書かれています。織絵とティムは毎日一章ずつその本を読むことが許されます。そしてバイヤーの所有する「夢」、がルソーが本当に描いたものであるかどうか、最終日に鑑定、判断をします。その結果をバイヤーが評価。そして、正しいと見なされた人、ティムか織絵か、どちらかが所有者バイヤーからその作品を自由にしてもいいと言う権利をもらえます。果たして結果は????ジャジャーン
と言う内容なんですよ…
読んでいくと、もちろん1900年のパリやアーティストたちの生き様をとても身近に感じることができます。そして、同時に名画の回りの美術館や美術商、果てはインターポールなどの動きも同時並行で描かれていて、全く知らない世界だけれど、 読んでいてワクワクするんです。
美術関係に縁も興味もない私も退屈することなくあっという間に読んでしまいました。久しぶりに夜更かしさせられた本でした。
オススメです。