シンプルな計画
ピーターゴルビィツアーの実験
クリスマス休暇前にエッセイを書くという宿題が学生に課されました。
休暇に入る前に、対象学生の半分に、エッセイを書く場所と時間を自分で決めてもらい、紙に書いて先生に提出してもらいました。
そして残り半分の学生には紙の提出はありません。
紙を作成しない(計画をしない)学生の宿題提出率は32%、
一方、作成して、先生に紙を預けた(いつ、どこで書くかを計画した)学生の提出率はなんと71%だったのです。
同じような実験を著者も試してみます。
高校一年生の秋休みの前に、模擬テストの冊子を渡し、半分の生徒にはその冊子使って勉強する時間と場所を決めるように指示しました。(朝食後に自分の部屋で問題を解く、など)休暇中生徒には一切連絡を入れず、生徒の作った学習計画も渡していません。
休みがあけます。
シンプルな計画を立てなかった生徒は平均100問しか演習問題を解いていません。
ところが、計画をたてた生徒は、なんと259問も解いていたのです!
この実験はクリスマス休暇の様な短期ではなく、ひと夏(3ヶ月)かけた長期の実験で、2倍以上の差です。
人の置かれている状況や目的に関わらず、
いつ、
どこで、
どのように
実行するのか
を計画することが、とても効果的なのです。
どうしてでしょうか?
脳は状況や手がかり (if )と、―それに続く行動( then )を結びつけます。If の条件が生じると、あまり自覚せずに、自動的に次の行動に移ろうとします。いわば、意識的に即席の習慣が作れるのです。
ほーーーーそうだったのか〜⁉️
報酬でもなく、いつ、どこで、何を、のメモで、持続力、行動力がつくのでしょうか?
試してみたいと思いませんか?
実は、この本には他にも沢山の分析や条件が記載されているのですが、面白い、即、試してみよう、と思えたのは、報酬の章とシンプルな計画の章です。
試してみよう…
いつ、どこで、どの様に、何を、してみようかな?