やってのける 意志力を使わずに自分を動かす 報酬って必要?

デザート  何も頑張っていないけどご褒美

 


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小学校5年生のハリソンは読書が大好きで、何時間もかけて本を読む子供でした。
ある日学校から、毎日30分本を読んで親のサインをもらう、という宿題が課されました。
それをきっかけにハリソンは読書が嫌いになってしまいました。
好きでやっている事を命令された形になると途端に窮屈になりますから、ハリソン君の気持ちわかります。

次にモチベーションを高めるための報酬の話です。
一般的に報酬が与えられると効果があるように思えますが、疑問を投げかける例です。

子供達にマーカーペンやおもちゃで遊ばせました。マーカーペンで絵を書いたらご褒美をあげる、と聞かされた子供は他の子供よりも長時間マーカーペンを使って遊びました。

数週間後、前回ごほうびをもらった子供たちは、ご褒美がないとマーカーペンに全く興味をしめしませんでした。

一方、前回ご褒美の話を聞かされていなかった子供は前回と同じく自発的にマーカーペンで何事もなく遊んでいました。

ご褒美作戦も自発性を奪ってしまう様です。ご褒美があるということは、本当は面白くないこと、嫌なこと、辛いことをさせられているのではないかという気持ちになりやすいですよね。

以前読んだ行動経済学の本でも似たような話がありました。声優でも役者でもない著者が3$チケットを販売して朗読会をするというイベントを企画しました。結構人が集まって驚きました。同じ朗読会でも、逆に聞きに来てくれた人には3$支払われるという、報酬をもらえる朗読会だったらどうでしょう。凄くつまらなくて、お金をもらわなければ絶対聞かない 様な内容なのだろう、3$貰うためにその時間を無駄にしてもいいのかな?と考えませんか?

 

報酬は前に提示されると、自発性ではなく、他発性になり、楽しいはずの経験が辛い経験として記憶されやすい…面白いですね。

 

さて、では、実際どうやったら、効率的に、楽にやり遂げることが出来る様になるのでしょうか?

この本には色々な項目がたくさんあって、仰ごもっとも。でもできない…と感じるものが多かったのですが、これならできる!と思った章がありました。

シンプルな計画を作る。という章です。