遺伝子は、変えられる。――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実 2

 

 

環境で遺伝子は変えられる。この嬉しい事実は、凡人にとって先行きをちょっぴり期待させてくれます。

 

とはいえ、良いところもあれば、悪いこともあるのは世の常で、ショックなこともあるんです。

なんと、いじめを受けたり、精神的に過酷な状態に長く晒されると、遺伝子が影響を受けてしまうのです。

著者はラットを使った実験で、生後親から離されて育ったラットが外部の認知能力に影響を受けて、それが、遺伝子にまで及んだ例。また、双子の実例ですが、片方だけ虐められてしまった2人の遺伝子を調べた結果などから、その生態のメカニズムを説明してくれています。

 

このジェネティクスな変化は一生残るのです。例え、いじめられていたことを忘れても、遺伝子は覚えているのです。…Kowai.

 

ストレス ホルモンとして知られるコルチゾール。ストレスにさらされると分泌量が増えます。

では、いじめらる子供はコルチゾールが多くなるの?と思いましたが、違うのです。分泌が鈍くなるそうです。

????

 

SERT遺伝子(セロトニントランスポーター)という遺伝子があります。おなじみ、幸せ遺伝子セロトニンを運んでくれる遺伝子です。ストレスを与えられるとメチル化の量が増えるそです。メチル化が増えれば増えるほどSERT遺伝子がオフになるのです。すなわち、セロトニンが運ばれなくのです。

ストレスに晒されるとコルチゾール量の急増はそれに立ち向かう私たちを助けてくれますが、あまりに長い間コルチゾールに晒されていると、ほどなくして体に支障をきたすそうです。

ストレスによるコルチゾール反応の鈍化は毎日いじめられることに対するエピジェネテックな反応なんです。

いじめられた双子のエピゲノムはコルチゾールの過剰蓄積をさせないために変化したのです。

 

いじめられるー>少しの間の場合、コルチゾールが増える。

いじめられるー>長期間の場合、SERT遺伝子がオフになり、セロトニンが分泌しにくくなる。鈍くなる。日常生活におけるストレスや問題への対処を助けてくれる視床下部を変化させてしまう。コルチゾールも出にくくなる。

 

ということらしいのです。

 

いじめられたり、辛い目にあうと、体中の防衛機能が起動します。生き延びるために。

ところがその期間が長くなると。防衛機能を長期に維持すること自体が生命にとってリスクとなります。

そうなると、防衛機能自体が鈍くなるのだそうです。

ヘェ〜ほう〜´д` ;

ということは、

 

長く虐められていると、そのストレスによって、遺伝子が歪められて、それが、子子孫孫続くということなのです。

 

´д` ;辛い環境に長くいてはいけない、ということですよ。

n〜悩みどころです。

とりあえずストレス解消に、ジョギングしてきます。